「ガルバリウムの屋根って実際のところオススメなの?」
「雨の音がうるさいって本当?」
「メンテナンスが大変だったらどうしよう…」
こんな悩みはありませんか。
特徴を知らないまま選んでしまうと、「イメージしていたのと違う」「修理費が予想以上にかかった」と、住み始めてから大きな後悔につながる危険があるんです。
そこでこの記事では、ガルバリウム屋根を選んで後悔するよくあるパターンと、失敗を防ぐための対策をわかりやすく解説します。記事を読めば、メンテナンスやデザインで失敗するトラブルを回避できますよ。
もしかして屋根選びだけでなく、家づくり全体で失敗したくないと思っていませんか?
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ガルバリウム屋根とは?特徴と基本知識

ガルバリウム屋根とは、アルミニウムと亜鉛の合金でメッキ処理された鋼板を使用した金属屋根のことです。
この屋根材の最大の特徴は、耐久性です。

望月なんとトタン屋根の3〜6倍もの耐久性があります!
特殊なめっき加工により、優れた防錆性能を実現しています。また、軽量であることから耐震性に対しても有利な屋根材です。
近年では新築住宅の約4割がガルバリウム屋根を採用しているほど人気が高まっています。
ガルバリウム屋根のよくある後悔ポイント4選

先ほど述べたようにガルバリウムは近年人気が高まっている屋根材です。
しかし、実際に採用してから「思っていたのと違った」と後悔する声も少なくありません。
ガルバリウム屋根を採用して後悔している方には、共通する4つのポイントがあります。
- 音がうるさい
- 色褪せが気になる
- 夏は暑くて大変
- 強風で屋根材が飛んでしまった
それぞれの後悔ポイントについて、実際の体験談とその原因を詳しく見ていきましょう。
音がうるさい
「雨の日は2階の寝室がうるさくて眠れません。とくに大雨の時は、バチバチと激しい音が響いて、テレビの音も聞こえづらくなるほどです」
ガルバリウム屋根は金属製のため、雨粒が当たると音が響きやすくなります。とくに屋根の勾配が緩い場合や、断熱材が不十分な場合は、雨音が室内に伝わりやすいです。瓦屋根やスレート屋根と比較すると、この音の問題は顕著に現れます。
望月とくに高気密高断熱の家は室内が静かなので、気になりやすいです!
施工時に防音対策を十分に行わなかった場合、後から対策することは難しく、多くの方が「もっと事前に調べておけばよかった」と後悔しています。雨音だけでなく、鳥が屋根を歩く音や、木の実が落ちる音なども響きやすいため、静かな環境を重視する方には大きなストレスにつながるのでしょう。
色褪せが気になる
「新築から5年経ちましたが、当初の美しい色合いが失われて、くすんだ感じになってしまいました。隣の家のスレート屋根の方がきれいに見えます」
メンテナンスを考慮せずに採用した後悔事例です。
ガルバリウム屋根は、表面の塗装が紫外線や雨風により劣化することで色褪せが発生します。
とくに濃い色を選んだ場合は、色褪せが目立ちやすくなります。一般的に10〜15年程度で再塗装が必要となりますが、これを知らずに採用した方が多いのが実情です。
メーカーや製品グレードによって耐候性は異なりますが、永久に色が変わらないわけではありません。定期的なメンテナンスが必要であることを理解せずに採用し、維持費用の高さに驚く方が結構います。
夏は暑くて大変
「夏場の2階は本当に暑くて、エアコンをフル稼働させても涼しくなりません。電気代も跳ね上がって、こんなはずじゃなかったと後悔しています」
ガルバリウム屋根は金属製のため、太陽光の熱を吸収しやすく、屋根の表面温度は70℃以上になることもあります。断熱材が不十分な場合、この熱が室内に伝わり、とくに最上階の部屋はかなり熱くなるんです。
瓦屋根と比較すると、金属屋根は熱伝導率が高いため、適切な断熱対策なしには快適な住環境を保てません。
ガルバリウムを採用する際は以下のような方法で暑さ対策を行いましょう。
- 遮熱塗料を施工する
- 明るい色の屋根材を選ぶ
- 断熱材付きのガルバリウム屋根を選ぶ
- 遮熱効果のある下地材を使用する
施工業者が断熱の重要性を十分に説明しなかったケースも多く、住み始めてから初めて問題に気づく方がほとんどです。
上記ポイントを参考に工事前にしっかり打ち合わせをしておきましょう。
強風で屋根材が飛んでしまった
「台風で屋根の一部が剥がれて飛んでしまいました。近所の車に傷をつけてしまい、修理費用と賠償で大変な出費になりました」
望月ガルバリウムは軽い材料なので、風の影響を受けやすいんです…。
ガルバリウム屋根は軽量なのがメリットですが、その反面、施工不良があると強風で飛ばされやすいというデメリットがあります。とくに棟板金や軒先部分の固定が不十分な場合、台風などの強風時に剥離する危険性があります。
適切な施工技術を持たない業者が工事を行った場合、このようなトラブルが発生しやすいです。また、定期的な点検を怠ると、釘の緩みやサビによる劣化を見逃し、被害を大きくしてしまうこともあります。
安さだけで業者を選んだ結果、修繕費が高額になってしまうケースもゼロではありません。
ガルバリウム屋根で後悔しないための3つの注意点・落とし穴とその対策

ガルバリウム屋根で後悔しないために押さえておくべき注意点は大きく3つあります。
- メンテナンス・手入れ不足は禁物
- ガルバリウム屋根は断熱材の工夫が必要
- 施工業者・職人選びで後悔しないための判断基準
それぞれ詳しく解説していきます。
1.メンテナンス・手入れ不足は禁物
ガルバリウム屋根で後悔する最大の原因は「メンテナンス不足」です。
ガルバリウム鋼板はサビにくい素材として知られていますが、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。定期的な点検や清掃を怠ると、表面の保護膜が劣化し、結果的にサビや腐食が発生してしまいます。
具体的には、下記のようなメンテナンスが推奨されます。
- 2~3年ごとに屋根や樋の清掃・点検
- 10~15年ごとに塗装などの大規模な修繕
とくに海沿いの地域では塩害の影響を受けやすいため、より念入りなメンテナンスが求められます。また、落ち葉やゴミが溜まりやすい部分は重点的なチェックが大切です。
適切なメンテナンスを続ければ、ガルバリウム屋根は20〜30年以上の長寿命を実現できます。初期投資だけでなく、長期的な維持管理計画も立てておきましょう。
2.ガルバリウム屋根は断熱・通気の工夫が必要
ガルバリウム屋根を選ぶ際に見落としがちなのが「断熱・通気対策」です。
ガルバリウム鋼板は金属製のため、熱伝導率が高く、夏は暑く冬は寒くなりやすい特性があります。この問題を解決しないまま施工してしまうと、光熱費の増加や居住環境の悪化につながってしまいます。
先ほど述べた通りガルバリウムに断熱材がついている商品を選択するのも大切ですが、それだけでは正直なところ心もとないです。

ガルバリウム屋根を採用する際は下記のような対策も検討しましょう。
- 屋根部分に断熱材を施工する
- 屋根に3cm以上の通気層を設ける
望月ガルバリウムを採用する際は屋根に断熱材を施工するのがオススメです。
熱を吸収しやすい金属屋根は、通気層の確保で室内へ熱が伝わりにくくする効果が得られます。加えて万が一屋根から雨水が侵入した場合も通気層を伝って雨水が排出されます。軽微な雨水侵入であれば通気層がカバーしてくれる可能性があるんです。
断熱材の厚みは厚いほど断熱効果が高まりますので、可能な限り厚くしておきましょう。また断熱材の種類によっては防音効果も期待できます。水に強い押出法ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームといった材料のものを採用するとよいですね。
施工前に業者と断熱仕様について十分に相談し、適切な断熱対策を行うことが、後悔しないガルバリウム屋根選びのポイントです。
3.ガルバリウム屋根の施工業者・職人選びで後悔しないためのポイント
ガルバリウム屋根の成功は「施工業者選び」にかかっています。
ガルバリウム鋼板は施工に専門的な技術が必要な素材です。経験の浅い業者が施工すると雨漏りやサビの原因につながります。実際に、施工不良による後悔事例の多くは、価格だけで業者を選んでしまったケースです。
信頼できる業者を選ぶ判断基準として、下記ポイントをチェックしましょう。
- ガルバリウム屋根の施工実績は豊富か
- 実際の施工現場を見学し、整理整頓がされているか
- 保証内容やアフターサービスが充実しているか
また業者選びの際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討するのをオススメします。初期費用が多少高くても、技術力や実績のある業者を選んだ方が、長い目で見ると高い満足度が得られますよ。
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ガルバリウム屋根の価格相場・維持費用

ガルバリウム屋根を検討する際、価格相場と維持費用の把握は後悔しないための重要なポイントです。
- ガルバリウム屋根は1㎡あたり5,000〜10,000円
- ガルバリウム屋根の維持費・メンテナンス費用
- 他の屋根との価格差
それぞれについて解説します。
ガルバリウム屋根は1㎡あたり5,000〜10,000円
ガルバリウム屋根の価格相場は、1㎡あたり5,000円から8,000円程度です。
この価格には材料費と基本的な施工費が含まれていますが、屋根の形状や勾配、下地の状態によって変動します。たとえば、100㎡の屋根であれば50万円から80万円が目安です。
ただし、断熱材を追加したり、防音対策を施したりする場合は、1㎡あたり1,000円から2,000円程度の追加費用が発生することを覚えておきましょう。
また上記に加えて足場の費用がかかります。これらの費用を表にまとめると以下の通りになります。
ガルバリウム屋根工事の費用目安一覧
| 項目 | 単価・費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 基本施工費(材料費込) | 5,000円〜8,000円/㎡ | 屋根の形状、勾配、下地の状態で変動 |
| 断熱・防音オプション | +1,000円〜2,000円/㎡ | 断熱材の追加や防音対策を施す場合 |
| 足場設置費用 | 150,000円〜250,000円 | 一般的な住宅(30坪前後)の目安 |
【シミュレーション】屋根面積100㎡の場合の概算
| 施工内容 | 概算合計金額 | 内訳・条件 |
|---|---|---|
| 標準プラン | 約65万円〜105万円 | 基本施工費+足場代 |
| 高機能プラン | 約75万円〜125万円 | 基本+断熱・防音オプション+足場代 |
初期費用だけでなく、必要な性能を確保するための追加工事費も含めて予算を組むことが、後悔しない屋根選びにつながります。
ガルバリウム屋根の維持費・メンテナンス費用
ガルバリウム屋根の維持費は、10年ごとに30万円から50万円程度を見込んでおく必要があります。
おもなメンテナンス内容は、10年から15年ごとの塗装工事で、これが最も大きな費用です。塗装工事の費用は100㎡あたり30万円から40万円が相場です。また、年に1回程度の点検費用として1万円から2万円、部分的な補修が必要な場合は5万円から10万円程度かかることもあります。
なお部分的な補修とは具体的に以下の作業を行います。
| 補修内容 | 費用目安 | 単位 |
|---|---|---|
| 鉄部のサビ取り | 約500円〜2,000円 | 1㎡あたり |
| 穴・凹みの傷補修 | 約1万円〜5万円 | 1箇所あたり |
定期的なメンテナンスを怠ると、劣化が進行し、最終的には全面的な葺き替えが必要になる恐れもあります。計画的なメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を30年から40年まで延ばせるので、適切なメンテナンスを心がけましょう。
他の屋根との価格差
それではガルバリウム屋根は他の屋根材と比べて価格はどう違うのか見てみましょう。
比較した結果が以下の表です。
| 屋根材 | 価格相場 (1㎡あたり) | 初期費用 | メンテナンス頻度 ・ 内容 | 耐久性 ・ 交換目安 |
|---|---|---|---|---|
| ガルバリウム | 5,000〜10,000円 | 中程度 | 10〜15年ごとに 塗装 | ― |
| 瓦 | 8,000〜15,000円 | 高い | 低め | ― |
| スレート | 4,000〜6,000円 | 低い | 10年ごとに塗装 | ― |
瓦屋根は材料費は高額ですが、メンテナンス頻度は低く済みます。一方、スレート屋根は材料費こそガルバリウム屋根より安価ですが、10年ごとの塗装が必須で、維持費がかさみます。
このようにガルバリウム屋根は初期費用と維持費のバランスが良く、長期的なコストパフォーマンスを考えると経済的な選択です。ただし、断熱性や防音性を確保するための追加工事を含めると、瓦屋根に近い費用になることもあるため、トータルコストでの比較検討が大切です。
よくある質問・疑問に専門家が回答!屋根ガルバリウムQ&A

ここからはガルバリウム屋根を検討している方から寄せられる質問にお答えします。
あらかじめ疑問を解消しておくことで、失敗を未然に防げます。これから新築やリフォームでガルバリウム屋根を採用する予定の方は必ずチェックしておいてください。
太陽光パネルを載せたいけど、気をつける点はある?
結論として、屋根材を貫通させない「穴あけ不要の固定法」を選ぶのが最も重要です。
ガルバリウム鋼板は非常に薄い金属板のため、ネジで穴をあけてパネルを固定すると、その隙間から雨漏りやサビが発生するリスクがあります。後悔を避けるためには、屋根の継ぎ目(ハゼ)を挟んで固定する「キャッチ工法」などの専用金具を用いる施工業者を選びましょう。また、太陽光パネルの重さが建物に加わるため、パネルを乗せた条件での構造計算を実施し、耐震性に問題がないか確認しておくと安心です。
ガルバリウムの片流れ屋根は雨漏りしやすいってホント?
正しく施工されていれば問題ありませんが、構造上「屋根の頂上部」と「軒の有無」には注意が必要です。
片流れ屋根で雨漏りが発生する原因の多くは、施工ミスや設計上の配慮不足にあります。とくに屋根の最上部である棟部は雨水が回り込みやすいため、立ち上がり部分の防水処理を徹底しなければなりません。また、デザイン性を優先して軒を極端に短くする軒ゼロ屋根の場合、外壁と屋根の隙間から浸水するリスクが高まります。適切な勾配を確保し、実績豊富な業者に防水シートや棟板金の施工を依頼すれば、過度な心配は不要です。
近くに海があるけど、ガルバリウム屋根がサビたりしない?
結論からいうと、サビにくいといわれるガルバリウムでも、塩害地域は早期に発生する可能性があります。
海岸から5km以内の地域では、ガルバリウム屋根のサビリスクが高まるため、メーカー保証がつかないといったケースがあるんです。
たとえば以下のガルバリウム屋根は塩害地域でも使用可能です。
- SGL鋼板
- フッ素ガルバリウム鋼板
- 石粒付ガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板) など
海の近くにお住まいの場合は、塩害地域対応の製品を選び、点検・清掃時に真水での洗浄をあわせて実施すれば、サビの発生を大幅に抑えられるでしょう
他の屋根と比べてどんなメリット・デメリットがある?
最大の魅力は「軽さと耐久性のバランス」ですが、「断熱・遮音性」には事前の対策が欠かせません。
他の主要な屋根材と比較した特徴は以下の通りです。
【メリット】
- 瓦の約10分の1という軽さで高い耐震性
- スレートの約2倍の長寿命
【デメリット】
- 金属製のため雨音が響きやすい
- 太陽熱を吸収しやすい
費用面では「瓦より安く、スレートより高い」中間的な位置づけですが、塗装などのメンテナンス頻度を抑えられるため、長期的なコストパフォーマンスは非常に優秀な屋根材といえます
屋根をガルバリウムにする前に必ず確認!後悔しない住まいづくりのために

ガルバリウム屋根を選択する前に、必ず確認すべきポイントがあります。
多くの方が魅力的な外観と耐久性に惹かれてガルバリウム屋根を選びますが、事前の検討が不十分だと、住み始めてから思わぬ問題に直面することがあります。とくに、雨音対策や断熱対策、そして信頼できる施工業者の選定は、後悔しない住まいづくりの重要な要素です。
これまでご紹介した注意点を踏まえ、あなたのライフスタイルや生活環境に本当にガルバリウム屋根が適しているか、もう一度じっくり検討してみてください。必要に応じて複数の業者から見積もりを取り、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することで、最適な選択ができるはずです。
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