平屋を建てたいけど、坪単価っていくらくらいなの?
2階建てより高いって聞いたけど、本当?
予算オーバーしないために何に気をつければいい?
このような悩みを抱えている人は要チェックです。こうした疑問や不安を抱えたまま家づくりを進めると、途中で資金計画が破綻したり、思わぬコストアップに見舞われたりするリスクがあります。
この記事では以下のポイントについてわかりやすく解説します。
- 平屋の坪単価の相場
- 2階建てとの価格差
- 予算内で平屋を建てるためのポイント

平屋で建てた我が家の坪単価も公開しちゃいます!
適切な知識を身につけることで、予算オーバーの心配なく、理想の平屋建ての家づくりを実現できるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
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平屋の坪単価はいくら?

早速平屋の坪単価についてみてみましょう。私も実際に平屋を建てていますので、実際の坪単価も紹介します。

一般的にいわれている相場とリアルな相場に違いはあるのでしょうか…?比較してみましょう!
平屋の坪単価は60~90万円
平屋の坪単価は、一般的に60~90万円程度が相場といわれています。ただし、この金額は建築会社や地域、仕様によって大きく変動するんです。
高級仕様や都市部では100万円を超えることもあれば、シンプルな仕様や地域の工務店などでは60万円台に抑えられる場合もあります。
なお、坪単価は「本体工事費÷延床面積」で算出されるのが一般的です。
実際には以下の費用が別途かかります。
- 付帯工事費(地盤改良、給排水工事、外構工事など)
- 諸費用(税金、住宅ローン手数料など)
総額で考えると坪単価はさらに高くなります。
我が家の平屋は坪単価65万円でした
実際に平屋を建てた体験として、我が家の具体的な費用をお伝えします。
まずは私が建てた平屋の基本情報です。
基本情報 | 内容 |
---|---|
建築会社 | 地元では有名な工務店(TVCMもやっているくらい) |
建築年 | 2018年 |
延床面積 | 105.99㎡(32坪) |
敷地面積 | 300㎡ |
間取り | 4LDK |
間取り図はプライバシーの都合で公開できませんが、かなりシンプルな平屋です。
それでは我が家の坪単価がいくらだったのか、みてみましょう。
費用項目 | 金額 | 坪単価 |
建築本体工事費 | 20,840,000円 | 651,250円 |
付帯工事・諸経費 | 5,430,000円 | 169,687円 |
総額 | 26,270,000円 | 820,937円 |
2018年に建築した我が家の平屋は、本体工事費ベースで坪単価65万円でした。ただし、これは本体工事費のみの計算で、付帯工事や諸経費を含めると坪単価は82万円になります。付帯工事・諸経費が意外に高額になったのが印象的でした。外構工事や地盤改良、各種手続き費用などを含めると、本体工事費の約26%も追加でかかっています。
ここで一点注意して欲しいのが建築コストの高騰です。現在は当時よりも建築コストが大幅に上昇していることも重要なポイントです。

私の経験上、当時と同じ条件で建てても、現在は2〜3割程度費用がアップします。
つまり、建物本体工事の坪単価が65万円だった我が家と同等の平屋を現在建てるとすると、坪単価は85〜95万円程度になる可能性があります。
平屋の坪単価は2階建てより高いといわれている

平屋の坪単価は一般的に2階建てより高いといわれています。この差は主に「屋根」と「基礎」にあります。
平屋は同じ床面積を確保するために2階建てより広い屋根と基礎が必要となるため、それらの建築コストが上がるのです。

たとえば床面積30坪の家を建てる場合、2階建ては各階15坪ずつで済みますが、平屋では30坪分の屋根と基礎が必要になります。さらに、平屋は広い土地が必要です。土地代も含めると総コストはさらに高くなる傾向があります。
一般的に平屋の坪単価は70~90万円程度で、2階建ての60~80万円と比較すると、約10万円ほど高くなることが多いです。

我が家も平屋は2階建てより1〜2割ほど高くなると担当の営業さんにいわれました!
ただし、これは平均的な数字であり、建材や設備のグレード、間取りの複雑さなどによって大きく変動します。
高いなら平屋はやめたほうがいい?そんなことはありません!

「平屋の坪単価が高いならやめたほうがいいかな?」と思っていませんか?
断言します。決してそんなことはありません!
確かに初期コストは高くなりがちですが、平屋には多くのメリットがあり、長い目でみると非常に価値のある選択になるというのが私の考えです。

私は平屋に住んでますが、現状は大変満足しています!
もちろん明確な理由もあります。具体的には以下の点が平屋をおすすめする理由です。
- 生活のしやすさ
- 家族間のコミュニケーション
- 老後の安全性
- 耐震性の高さ
これらは2階建てで実現するには、かなりの労力と工夫が必要です。しかし、平屋であれば実現するためのハードルがグッと下がります。
ここからは平屋をおすすめする理由について内容をみていきましょう。
理由1:生活がしやすい

平屋の最大の魅力は、何といっても生活のしやすさです。平屋が生活しやすい、おもな理由はズバリ動線が短いことです。
動線が短いとは、ざっくりいうと廊下などが短く、部屋から部屋への移動がしやすくなることを指します。平屋は二階建てと比べて、階段が入らないので、部屋同士の距離が短くなるんです。
たとえば動線が短いと以下の効果があります。
- 家事の効率が上がる
- 体への負担が減る
- 冷暖房の効率が上がる

動線が短いと効率性、快適性が上がりやすい!
さらに庭や外部とのつながりも直接的になるため、ガーデニングや外での活動が日常生活に自然と組み込みやすくなる効果も期待できるでしょう。
このように、平屋は「暮らしやすさ」を重視する方にとって理想的な住まいといえるわけです。
理由2:家族とのコミュニケーションがとりやすい

平屋は家族全員が同じフロアで生活するため、自然と家族間のコミュニケーションが活発になります。平屋は2階建てのように階が分かれていないので、家族の気配や声が感じやすく、孤立感が少ないのが特徴です。
実は家族とのコミュニケーションが精神的な安らぎを与えるというデータが内閣府から発表されています。


会話が十分取れている家庭とほとんど取れていない家庭では、精神的なやすらぎの感じ方が全然違う!
平屋は家族とのコミュニケーションがとりやすいので、家族の精神面にも良い効果が期待できるんです。
理由3:老後も安全・安心

平屋は老後の生活を考えると非常に大きなメリットがあります。具体的には以下の点が挙げられます。
- 階段がなく転倒リスクが軽減される
- 車椅子が必要になっても大掛かりなリフォームは不要
- 介護がしやすい
高齢になると階段の上り下りは体力的な負担が大きく、事故の原因になりやすいものです。65歳以上の家庭内事故のうち、階段での事故は18%におよび、居室に次いでワースト2位になります。

階段からの転倒・転落事故は大怪我や死亡事故に繋がりやすいため、老後を考えると階段の無い家は安全性が高いといえるでしょう。また将来的に介護が必要になった場合でも、以下の観点から平屋は2階建てと比べて、メリットが大きいです。
- すべての生活空間が同一フロアにあるため、バリアフリー化もしやすい
- 寝室からトイレ、お風呂などの動線を短くでき、介護の負担を軽減できる
将来を見据えた住まい選びとして、平屋は非常にメリットが大きい選択といえるでしょう。
理由4:2階建てより地震に強い

平屋は構造的に2階建てより地震に強い点が大きなメリットです。平屋は建物の重心が低いため、地震の揺れによる建物への負荷が少なく、倒壊リスクが低減されます。また、上層部の重量がないため、地震の際の横揺れ(震度)も抑えられます。

また建物全体の耐震性を均一に高めやすく、各部屋の耐震壁をバランス良く配置しやすいという特徴もあります。
地震大国日本において、住まいの耐震性は最も重要な要素のひとつです。

最近は震度6を超える地震が頻発しています…。
下のグラフは1923年から2023年までにおける日本で発生した震度6以上の地震の数を表したものです。

表から読み取れる通り、1990年ごろから日本では震度6以上の地震が増加しています。
これは1990年〜現在に至るまで以下のような大地震が発生したことが原因です。
- 阪神淡路大震災
- 東日本大震災
- 熊本地震
- 北海道胆振東部地震
- 能登半島地震
つまり近年は地域的な傾向もなく、震度6以上の大地震が頻発しているのです。
これから家づくりを検討している人にとっては、平屋の高い耐震性は見逃せないメリットといえるでしょう。
平屋の坪単価やトータル費用を抑える4つのコツ

平屋のメリットはわかったけど、やっぱり費用は抑えたい!と考えている人も多いですよね。そこで平屋の坪単価や家づくり全体の費用を抑えるコツを解説します。
平屋の坪単価やトータル費用を抑えるためには、いくつかのコツがあります。費用を抑えつつも快適な住まいを実現するためには、計画段階での工夫が重要です。
ここでは、平屋の建築費用を抑えるための下記の具体的なコツをご紹介します。
- 廊下を極力減らす
- 部屋数や広さをしっかり考える
- セミオーダーや規格型住宅を選ぶ
- 土地の広さや価格も重要
それぞれのコツについて詳しくみていきましょう。
1. 廊下を極力減らす
平屋の建築費用を抑える最も効果的な方法のひとつが、廊下を極力減らすことです。廊下は生活スペースとしては使いにくく、施工面積が増えるだけでコストが余計にかかってしまうのです。
たとえばリビングを家の中心に配置し、そこから各部屋へ直接アクセスできる「中央リビング型」の間取りを採用することで、廊下のない効率的な空間が実現できます。これにより、同じ延床面積でも実際に使える生活空間が広がります。
また、廊下を減らすのは単に費用だけでなく、動線の短縮にもつながります。先にも述べたように、動線の短縮は掃除や洗濯物の運搬など日常の家事の負担が軽減されます。
長い目でみても、廊下が短い家は住みやすい家になるでしょう。
2.部屋数や広さをしっかり考える

平屋の建築費用を抑えるには、部屋数や広さを必要最小限に抑えるのが重要です。使わない部屋や必要以上に広い空間は、建築費用を無駄に押し上げてしまいます。

使わないスペースができるともったいない!
もったいないことにならないためにも、家族構成や生活スタイルに合わせて本当に必要な部屋数や広さを見極めましょう。
たとえば以下の観点から話し合いをしてみるとよいですね。
- 和室は本当に必要なのか?
- 子供部屋の広さはそこまで必要なのか?
- 子どもが独立した後の部屋の利用方法は?
- ペット用のスペースは本当に必要?
部屋の広さは「何をするための空間か」という目的から逆算して決めると、無駄のない間取りになります。参考に一般的な居室の広さを紹介しておきます。
単位:帖 | 狭い | 標準 | 広い | 備考 |
---|---|---|---|---|
LDK | 16 | 18 | 20 | |
トイレ | 0.75 | 1 | 1.5 | |
洗面 | 1.5 | 2 | 2.5 | |
お風呂 | ー | 2 | 2.5 | 実際の大きさはカタログ参照 |
和室(畳コーナー) | 3.5 | 4.5 | 6 | 狭:3人川の字ギリギリ |
主寝室 | 6 | 7.5 | 9 | 狭:ベットだけ 標:テレビおける位 広:化粧台置ける |
洋室(子供部屋) | 4.5 | 6 | 7.5 | 狭:ベッドだけ 標:勉強机おける 広:友達呼べる |
収納 | 6 | 7.5 | 9 | 収納率(収納面積/延床面積) 適正値は10~15% 今回は30坪の建物想定で計算 |
階段 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | |
玄関(目安) | 3 | 3 | 3 | |
廊下(目安) | 3 | 3 | 3 | |
延床(坪数表記) | 24.375 | 28.5 | 33.25 |
上記ポイントを参考にじっくり話し合ってみてください。
3.セミオーダーや規格型住宅を選ぶ

完全なフルオーダーの注文住宅は自由度が高い反面、コストも高くなりがちです。平屋の建築費用を抑えるには、セミオーダーや規格型住宅を選ぶことも効果的な方法です。
セミオーダーと規格型住宅ってどう違うの?という人は以下の表をみると、理解できます。
比較項目 | セミオーダー住宅 | 規格方住宅 |
---|---|---|
間取りの自由度 | ベースとなる標準プランから、間取りや設備をある程度カスタマイズ可能 | あらかじめ決められたプランから選択。間取りや設備の自由度はセミオーダーより低い |
土地対応力 | 標準プランの範囲内で対応。特殊な土地には対応しづらい場合も | 狭小地や変形地などには対応できない場合もある |
こんな人向け | コストを抑えつつ自分たちの希望をある程度反映したい人 | 予算重視で、ある程度自分好みの家を手軽に建てたい人 |
最近は価格を抑えた平屋専門の建築会社も出てきています。理想の平屋を建てる選択肢として検討してみましょう。
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4.土地の広さや価格も重要

平屋を建てる際には、土地の広さや価格も総費用に大きく影響します。フラット35の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の建設費と土地取得費の割合は以下の通りです。
年度 | 建設費(万円) | 土地取得費(万円) | 土地の割合(%) |
---|---|---|---|
2022年 | 3,194.6 | 1,499.5 | 32.0 |
2023年 | 3,405.8 | 1,497.6 | 30.6 |
つまり注文住宅を建てる際の費用割合では、土地費用は全国平均で全体の3割も占めるのです。
とくに平屋は2階建てと比べて建築面積が大きくなるため、広い土地が必要です。そのため土地代が高くつき、家づくりの総費用を押し上げる原因になります。平屋の土地選びでは、まず必要最低限の広さを見極めましょう。理由は最低減の広さがわかれば、相場のブレが少なくなるからです。
そのうえで自分が希望しているエリアや立地など、こだわりのポイントを洗い出し、優先順位をつけましょう。
土地探しのポイントやタイミングが知りたい方は『【失敗しない!】新築一戸建てを建てるときのスケジュールを解説!注意すべきタイミングも紹介』もチェックしてみてください。

満足のいく平屋を建てるための6つのポイント

平屋の建築を検討するなら、満足のいく住まいを実現するためのポイントを押さえておくことが大切です。坪単価を適正に抑えながらも、快適で長く住み続けられる平屋を建てるために注目すべき6つのポイントを紹介します。
- 日当たりや通風を確保する
- 防犯対策はしっかりと行う
- プライバシーに配慮した間取り計画を行う
- 水害リスクをチェックする
- 高い断熱性能を実現できる建築会社を選ぶ
- メンテナンスのしやすさを考慮する
それぞれ説明していきましょう。
1.日当たりや通風を確保する

平屋は2階建てと比べて、屋根の面積が広くなるため、室内に光を十分に取り込む工夫が必要です。
具体的には以下の方法で日当たりや通風を確保しましょう。
- 南と東に大きな窓を設置し、向かい合わせで通風用の窓を設ける
- リビングやダイニングなど家族の集まる場所を南側に配置する
- 天窓(トップライト)や高窓を設ける
- L字型やコの字型、中庭付きなどの間取りを採用する
- 吹き抜けや勾配天井を活用して
- シーリングファンを設置して、室内の空気循環を促進する
光と風を上手に取り込むことは、電気代の節約にもつながり、長期的な維持費の削減にも効果的です。設計段階で太陽の動きや敷地周辺の風の流れを確認し、最適な窓の配置や大きさを検討することをおすすめします。
2.防犯対策はしっかりと行う

平屋は2階建てと比較して、すべての窓や出入り口が地上階にあるため、防犯面での配慮がとくに重要です。侵入されやすいという弱点を補うために、以下の対策を検討しましょう。
- 人の侵入できないサイズの窓を設置
- 防犯ガラスや補助錠の設置
- センサーライトやホームセキュリティシステムの導入
また、外構計画も防犯対策として効果的です。視認性を確保しつつ適度なプライバシーを守る植栽や、侵入者を寄せ付けない砂利敷きなどの工夫も取り入れると良いでしょう。
コストを抑えたいなら、囲いをあえてつけず空き巣が隠れられないようにする、オープン外構も効果的です。

我が家はシャッター付き掃き出し窓&小窓+オープン外構で計画しました!
防犯対策は初期費用は多少かかりますが、安心して暮らせる住まいのために必要な投資と考えましょう。
3.プライバシーに配慮した間取り計画を行う

平屋は外からの視線が気になりやすいため、プライバシーへの配慮が欠かせません。とくに寝室やバスルームなどのプライベート空間は、道路や隣家からの視線が届かない配置を心がけましょう。
窓の位置や高さの工夫、目隠しとなる壁や間仕切りの設置も効果的です。中庭を設けたコの字型やロの字型の間取りにすれば、外部からの視線を気にせず開放的な空間を確保できます。

プライバシーが確保できているかどうかは、住み心地に大きく影響するため、設計段階でしっかり考慮しておくとよいでしょう。
4.水害リスクをチェックする

平屋は2階建てと異なり、浸水時に逃げ場がないため、水害リスクが高いです。土地探しのタイミングで建築予定地のハザードマップを確認しておきましょう。
ハザードマップを調べるなら下記サイトがおすすめです。
地盤サポートマップ|ジャパンホームシールド株式会社
・・・各ポイントで災害リスクレポートが作成されており、とてもみやすい。避難場所などもまとめてある
ハザードマップポータルサイト|国土交通省
・・・国土交通省の全国版ハザードマップ。国情報で信頼度が高く、定期的に更新されているため最新の情報が手に入る
とはいえ気にしすぎもよくありません。
平野や大きな川が付近に流れている場所などは当然水害リスクが高いですし、そのために遠方へ引っ越すのもなかなかできませんよね。
希望エリアの水害リスクが高い場合は、「被害が少ないエリアはあるか」といった目線で土地探しを行ってみてください。そのうえで、下記対策を組み合わせて安全対策を行いましょう。
- 地盤のかさ上げ
- 基礎を高くする
- 土のうや止水板の準備
- 避難場所のチェック
- 火災保険で水災補償をつける
リスクをしっかり把握して、自分に合った対策を行いましょう!
5.高い断熱性能を実現できる建築会社を選ぶ

実は平屋は外気に接する面積が2階建てより大きくなるため、同じ断熱性能でも暑さや寒さを感じやすく、結果として光熱費が上がりやすいという特徴があります。そのため平屋では高断熱・高気密な住宅を得意とする建築会社を選ぶのがおすすめです。

工務店の中には、ハウスメーカーの断熱性能を超える住宅を建てられる会社も存在します。断熱材の種類や厚み、窓の性能、気密施工の技術など、細部にまでこだわった施工ができる会社を選びましょう。
2030年には省エネ基準も見直され、求められる断熱性能の最低基準が引き上げられる予定です。断熱性能が建物の価値を左右する時代がやってくる可能性も考えられます。
平屋を建てる際は、断熱性能の高さも考慮して建築会社を探してみてください。
6.メンテナンスのしやすさを考慮する

平屋はメンテナンスがしやすいというメリットを持っています。
メンテナンスしやすい理由は以下の通りです。
- メンテナンスが足場なしでもできる場合あり
- バルコニーがなく、防水の再処理が不要
- 配管が1階に集中しているため、交換などが簡単
結果としてメンテナンス費用も抑えられることが多いです。
一方で屋根などの面積が大きい部分は素材選びを間違えてしまうと、逆にメンテナンス費用が上がってしまう場合もあります。そのため、平屋を建てる際はメンテナンスのしやすさを活かせるような素材を選びましょう。

外壁や屋根などの外装材はメンテナンスが必須の部分!
寿命が長く、メンテナンスがしやすい素材を選びましょう。
参考に素材別の耐用年数についてまとめておきます。
部位 | 外装材 | 耐用年数(目安) |
---|---|---|
外壁 | タイル | 30〜40年 |
ガルバリウム鋼板 | 約30年 | |
サイディング | 約30〜40年 | |
屋根 | ガルバリウム鋼板 | 30〜40年 |
瓦 | 50年以上 | |
カラーベスト(スレート) | 20〜35年 |
表から読み取れる通り、選んだ外装材次第で10年以上も寿命に差が生まれてしまいます。
そのため初期費用を抑えるあまり、メンテナンス性を犠牲にすると、将来的に高額な修繕費がかかる可能性があるため注意が必要です。
平屋の坪単価は2階建てより高い!でも魅力もいっぱい!

平屋の坪単価は一般的に60~90万円程度で、2階建てより約10万円高めです。しかし、上り下りがなく、家族のコミュニケーションがとりやすい生活面のメリットと、老後の事故防止や耐震性などの安全面のメリットがあります。
また費用面についても工夫次第で、コストカットできます。
理想の平屋実現のため、ぜひハウスメーカーや金融機関に相談し、ライフスタイルに合った住まいづくりを進めてください。
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